「グレゴリオ暦」「ユリウス暦」/「太陽暦」「太陰暦」違いを”簡単”徹底解説!【気になる暦のアレコレ】

スポンサーリンク
こぼねろ大学
この記事は約6分で読めます。

「グレゴリオ暦、ユリウス暦って何かよくわからない…」
名称自体こそは聞いた事があってもそれが何なのかは多くの人がよくわからないと思います。

それらの疑問を払拭できるような記事を書きました!

この記事を読むとできる事!

・グレゴリオ暦、ユリウス暦、太陽暦、太陰暦が何かわかる!
・それぞれの違いがわかる!
・明日から暦の違いを説明できる!

この記事では、簡単簡潔に4つの暦を歴史と共に徹底解説!
読みたいところだけ読むもよし、じっくり最後まで読むもよし。
とにかくこの記事を読んだあなたはこれらの暦を誰かに教えることが出来ちゃいます!!

そもそも暦とは?

暦を非常に簡単に言うと、「カレンダー」です。
現在では、12か月で1週間は7日のカレンダーを使っていますが昔はそうではありませんでした。今とは異なる暦を採用していたためです。

グレゴリオ暦やユリウス暦などの「~~暦」は、簡単に言えばカレンダーの書式や方式を決めているものなのです。

現在は、科学技術の発達により地球が太陽を公転する周期がかなり正確にわかっているため、今の季節や時刻を正確に知ることができます。しかし、技術が今ほど発達していない昔では月や太陽を参考に、今の季節や時刻を判断していました。この参考材料によってカレンダーの方式も変わってくるのです。これが暦が何種類もあるということなのです。

 

グレゴリオ暦 

現在日本のみならず、世界各国で採用されている暦です。
この暦は、1582年10月15日(Fri)よりローマ教皇※1グレゴリウス13世によって採用された暦です。

特徴はまさに今のカレンダー!
平年は365日としますが、400年に97回のうるう年を入れるという暦です。

そのため基本的に4年に1回うるう年が訪れますが、「100で割り切れて、400で割り切れない年」にはうるう年が実施されません。(例:100年・200年・300年はうるう年なし、だが400年は実施する)

ちなみにグレゴリオ暦では1年を365.2425日と考えます。これは実際の観測と比較して約26.821秒長いだけでかなり正確といえる。

日本では1872年にグレゴリオ暦を採用。それまでは太陰太陽暦を使用していた。

※1…(訂正)皇帝ではなく教皇でした

グレゴリオ暦とは…

今のカレンダーであり、「100で割り切れて、400で割り切れない年」にはうるう年はない!

 

ユリウス暦

主にキリスト教圏にて、グレゴリオ暦採用の前に使用していた暦。キリスト教圏などユリウス暦を導入していた地域での「旧暦」とはユリウス暦を指します。

この暦は現在のグレゴリオ暦と非常に似ています。
違いは1年の長さです。グレゴリオ暦では1年は365.2425日としますが、ユリウス暦では1年を365.25日とします

ユリウス暦では、4年に1回うるう年が入ります。グレゴリオ暦のように100年単位でうるう年を導入しないなどの例外はありません。100年であろうと4年に1回うるう年です。

この暦は紀元前45年、ローマ共和国最高神祇管であったガイウス・ユリウス・カサエルによって採用されました。

ユリウス暦では実際の観測との誤差はかなり大きく、1年で「11分14.832秒」の誤差がある。これは128年で1日、1280年で10日のズレであり、23040年後には180日ずれることになりそのころには北半球で7月に雪が降ることになる。

ユリウス暦とは…

キリスト教圏では旧暦と呼ばれるもので、今のグレゴリオ暦と比べて1年の誤差が大きい!
うるう年は今と少し違って、必ず4年に1回ある!

 

太陽暦

上2つの、グレゴリオ暦とユリウス暦は太陽暦と呼ばれるものに属します
これは、地球が太陽を1周する周期を基に定める暦であり、双方とも1年は太陽を1周する頃としている。

基本的に太陽を基準とし、1年を365日、12か月で分割する。なお昔の人々は1日を星を見て決めていました。具体的には、星が同じ位置に来るタイミングで1日を切り替えていました。

この1年365日は、ある意味結果論で観測した結果1年に365回南中するからそうなったともいえるでしょう。

ちなみに先ほどから書いてある通り、365回太陽が南中する時間と地球が太陽を1周する時間はピッタリ同じではない。その誤差を修正するのが、ユリウス暦とグレゴリオ暦です。

太陽暦とは…

グレゴリオ暦やユリウス暦がこの太陽暦に属する。
地球が太陽を1周する周期(太陽年)を基準として1年を考える暦の総称!

 

太陰暦

太陰暦は先の太陽暦とは異なり、「月」を基準にした暦です。
具体的には月の満ち欠けを基準にします。

みなさんも実は「月齢」という部分で太陰暦にふれているんですよ。

月の満ち欠けの周期(新月から次の新月まで)は約29.530589日で、1年の12か月に換算すると354.36707日となり、太陽年よりもだいたい11日短くなります。純粋に太陰暦だけを用いる「純粋太陰暦」ではもはや月と季節の関係性はなくなってしまいます。

この純粋太陰暦を採用している地域はイスラム圏です。断食(ラマダン)という時期はこの純粋太陰暦に基づくため、我々のグレゴリオ暦から見ると断食の時期は毎年11日ずつズレていく

イスラム圏では太陰暦の事を「ヒジュラ歴」というそうな。

太陰暦とは…

太陽暦の対義語であり、月の満ち欠けを基準にする!
イスラム圏で現在も採用されている!
純粋太陰暦では、季節と月の関係はなくなるため、断食の日にちは年々異なる。


 

太陰太陽暦

太陰暦だけでは季節と月との関係性がなくなってしまいます。
そこでその誤差を補った太陰太陽暦というものがあります。
この暦は日本を含むアジア圏で多く採用されていました。

基本的には太陰暦を用いますが、太陽の動きを参考にして「閏月」という月を追加し、1年13か月体制で運用される暦です。

日本で使われる「旧暦」という言葉はこの暦を指します。

太陰太陽暦とは…

季節と月の関係がなくなる純粋太陰暦に、うるう月というものを追加して誤差を補ったもの!
グレゴリオ暦を採用する前の日本や過去のアジア圏にて多く採用されていた。
日本で旧暦というものは、この太陰太陽暦である。

 

ユリウス暦からグレゴリオ暦へ

ここまで読んだあなたならユリウス暦とグレゴリオ暦の違いはもう知っているはず!!
さらになんで暦が変わったかもなんとなく察しがついているかもしれません!

暦が変わった理由は、「ズレ」です。

ユリウス暦では、128年で1日のズレが発生します。ユリウス暦導入は紀元前45年でグレゴリオ暦導入は1582年であり、ユリウス暦は1627年続いたことになります。その間に発生する誤差が約12.7日。
グレゴリオ暦を導入するころにはすでに12日以上の誤差が発生していました

このずれは年々蓄積されていき、やがてはキリスト教で問題が表面化することとなる。
この問題は簡単に言うと、行事をいつ行うかという問題である。

そこでその懸念を払拭するため、より正確な暦「グレゴリオ暦」が採用されるに至ったのです。

ユリウス暦からグレゴリオ暦に移り変わった要因とは…

ユリウス暦では、誤差が大きく、将来的に大きな影響が出る。この問題を解決するためにより誤差が少ないグレゴリオ暦を1582年に採用された。

 

こぼねごと(こぼねろによるひとりごと)

今日のテーマは暦です。
高校で古典を学習している方なら、昔の日本の月の名前や季語にこの暦が関わってきます。
この暦の理屈を知っているとなんとなくその違いが腑に落ちるのではないでしょうか?

ちなみにこぼねろさんの古典の成績は最悪でした笑
どうしようもありませんでした…
一応先生つきっきりの個別指導的なことをやってもらっていたのですが、模試や定期テストで成果が表れることは永遠に無く、共通テストでは必殺の「鉛筆さいころ」で解答した始末です。

まぁそんなことがありまして、古典は一切教えることができません笑

こんなところで今回は終わりましょう!
是非読んだ感想やあなたの古典エピソードなどをコメント欄に書いてみてね~~

また次回(*- -)(*_ _)ペコリ

コメント

タイトルとURLをコピーしました